【徹底解説】5種類のハカをニュージーランドで体験してきた件

こんにちは、ノアです。


先日こんなツイートをしました。

https://twitter.com/j_s_noah/status/1186859780943437825

今週末のニュージーランド VS イングランド戦、楽しみですね🙌

僕はNZでワールドカップが開催された2011年に留学をしており、現地でリアルなラグビーを体験しました🏉
(父が元ラグビー選手だったのはここだけの話)

僕は試合よりもハカに注目しちゃいますが、色んな種類があるのもハカの魅力☕︎


今テレビで白熱しているラグビー・ワールドカップですが、一部で大きな話題になっているのがニュージーランド代表によるダンス、通称『ハカ』です。

「かっこいい!」「いかつい!」「舌出してる!」いろんな感想がネット上で飛び交っていますが、皆さんはハカにどんな種類や意味があるかご存知ですか?


本記事では、実際にニュージーランドに住んでいた僕が超おすすめの格好良いハカを5つ紹介します。


✔ ちなみに、ほとんど踊れます


それでは見ていきましょう。

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【徹底比較】ニュージーランドで体得したおすすめハカ5選【意味ってあるの?】

ハカの意味や種類を説明する画像


今まさに巷を賑わせている『ハカ』ですが、ラグビー・ワールドカップでオールブラックスが披露するハカは2種類です。

1つは “Ka mate (カ・マテ)”と呼ばれる伝統的なもの、もう1つは “Kapa o pango (カパ・オ・パンゴ)” と呼ばれる、比較的新しいハカです。


ネットで調べると「ハカは2種類です」と紹介している方が多くいらっしゃいますが、とんでもない。


ほとんど知られていませんが、ニュージーランドの学校、街や地域の多くがそれぞれ独自のハカを持っています。


✔ 羊と張り合うほど多くのハカが存在します


ちょっと盛りました。

とはいえ、数え切れないほどのハカがあり、それぞれに独自性意味合いが込められているのは事実です。


ちなみにハカは基本的に全てマオリ語で、発音は日本語のローマ字読みがかなり近いです。なので以下で紹介する言葉はローマ字読みにすればOKですね。

【豆知識】なんでハカでは舌を出すの?

これは自分自身がハカをやっていた頃に抱いていた疑問であり、ネット上や友人・知人から最も多く聞かれる質問です。


マオリ族がハカの際に舌を出す理由は、ざっくり言うと威嚇のためです。


しかし、この説明だけだと「別に舌を出しても威嚇にならないのでは?」という声も上がってきそうですが、冷静になって想像してみてください。


✅威嚇のシチュエーション

  • 旦那へ怒りを抱いた時
  • 親に不満がある時
  • 先生に対して反抗する時
  • のび太がジャイアンに仕返しをする時


舌を出す理由がよくおわかりいただけたかと思います。


ということで今回は、ハカ経験者である僕が是非おすすめしたいハカを動画&意味の解説も込みで紹介します。


Ka mate ~カ・マテ~【ハカの意味も解説】


まず1つ目は、もうすでにお馴染みの『カ・マテ』です。

このハカは、ニュージーランドでもおそらく1番スタンダードなもので、たいていの人は踊れるくらい広く知られています。


そもそもハカのルーツは、マオリ族同士の戦い前に仲間を鼓舞し、また相手を威嚇するところにあります。

このカ・マテの冒頭で「ガンバって、ガンバって!」と聞こえる部分の意味は “I die! I die! (俺は死ぬ!俺は死ぬ!)” です。

もちろんガンバってはいますが、場面としてはかなりシリアスです。


Ka mate(カ・マテ)の言葉と意味は以下の通り。
(マオリ語、英語、スペイン語の資料から訳したので多少のミスはお許しを。)


✅Ka mate ~カ・マテ~

Ka mate ~カ・マテ~
Taringa whakarongo!
よく聞け!

Kia rite! Kia rite! Kia mau!
準備をしろ!戦いに備えろ!早くかまえろ!
Hi!!

Tinga ringa pakia!
手で太ももを叩け!

Waewae takahia kia Kino nei hoki!
足を地面に強く打ち鳴らせ!

Kia Kino nei hoki!
持てる力を持って強く!


Ka mate! Ka mate! Ka ora! (Ka ora!)
俺は死ぬ!俺は死ぬ!俺は生きる!(俺は生きる!)
(※繰り返し)

Tenei te tangata puhuru huru
これは毛深き勇猛な男たち

Nana nei i tiki mai
我々が太陽を呼び、

Whakawhiti te ra!
そして再び輝かせる!

A upane! kaupane!
1歩上へ!更にもう1歩!

A upane kaupane whiti te ra!
1歩上へ、そして太陽は輝く!

Hi!!

【豆知識】「1歩上へ!」の意味は?

カ・マテのルーツには、とあるマオリの戦士の戦いにあると言われています。

彼が敵から逃げている時に、クマラというマオリの伝統料理を作る際に掘る穴へ隠れ、奥様がその穴の上に座り奇跡的に難を逃れた、という場面がありました。


そして彼が穴の舌から叫んだ言葉こそ、
“Ka mate! Ka ora!(俺は死ぬ!俺は生きる!)”
“A upane! Kaupane!(1歩上へ!更にもう1歩!)”

だった、と言われています。


ちなみに僕はクマラを実際に穴を掘って作ったことがありますが、人が数名入れるくらい大きな穴を掘って作りました。


どうでも良いですが、とても美味しかったです。


逸話の詳細についてはこちらを参照。
▸参考URL:ラグビーW杯の雄、オールブラックスの「2つのハカ」の意味は?

Kapa o pango ~カパ・オ・パンゴ~【ハカの意味も解説】


次に紹介するのは、こちらもすっかりラグビーのオールブラックス戦でお馴染みとなった『カパ・オ・パンゴ』です。

“Kapa o pango” とは「黒をまとうチーム = オールブラックス」という意味で、このハカが生まれたのは2005年と、意外と最近です。

以下で意味も説明しますが、「ニュージーランドを代表とするオールブラックスのため」に新しく作られたハカです。


✅Kapa o pango ~カパ・オ・パンゴ~

Kapa o pango ~カパ・オ・パンゴ~
Kia rite! Kia rite! Kia mau!
準備をしろ!戦いに備えろ!早くかまえろ!
Hi!!

kia whakawhenua au I ahau!
この大地と1つになりたい!

Hi aue hi!
今こそ、その時だ!

Ko Aotearoa e ngunguru nei!
この大地に響き渡るニュージーランドこそ我らの地!

Au, au aue ha!
今こそ、その時、その瞬間だ!

Ko Kapa O Pango e ngunguru nei!
この大地に響き渡るのが、我がオールブラックス!

Au, au, aue ha!
今こそ、その時、その瞬間だ!

I ahaha!

Ka tu te ihiihi
我々の支配が、

Ka tu te wanawana
我々の主権、権力が勝利をする

Ki runga ki te rangi e tu iho nei, tu iho nei ihi!
Ponga ra!
そして我々を勝利へと導くシルバー・ファーン(*)は高くに置かれる!

Kapa O Pango, aue hi!
オールブラックス!

Ponga ra!
シルバー・ファーン!

Kapa O Pango, aue hi!
オールブラックス!

【豆知識】シルバー・ファーンとは?

シルバーファーンの説明の画像


ラグビーの試合を見ていれば1度は目にしたことがあると思いますが、シルバー・ファーンとは、オールブラックスのユニフォームにあるロゴのモデルとなったシダ植物です。


シダ植物の名産地としても知られるニュージーランドに昔から自生している、銀色に輝く綺麗な植物です。


当時のマオリ族にとっては信仰の対象であり、現代ではオシャレなアクセサリーやロゴなどにも使用されるようになりました。

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Timatanga ~ティマタンガ~

https://www.youtube.com/watch?v=vGl8nvINT-0


次に紹介するハカは、数ある中でも僕が一番好きなハカ、『ティマタンガ』です。

“Timatanga” とは「はじめに」という意味のマオリ語です。


ちなみにハカにはいろんな形ややり方があり、始め方は特に決まりがなく自由です。

上記で紹介している動画だとメインパートは58秒くらいから始まり、それぞれの意味は以下の通りです。


✅Timatanga ~ティマタンガ~

Timatanga ~ティマタンガ~
I te tīmatanga
はじめに

Ko te kore!
何も存在しなかった

Ko te pō nui, Ko te pō roa!
そして大きな暗闇が、長い闇夜に形成された。

I ahaha!


Wehenga Mātua Herenga Tāngata
ランギ(母)と父の離別が人類とすべての生き物を形作った。

He toa Rangatahi
これが若き戦士を作り、

He toa Rangatira!
高貴な若頭を作りあげた。

Whakakī ki te Maunga Tae ki te Whenua!
山々を目指せば平野にたどり着き、

Hoki ki te Rangi Tae ki te Pukerunga!
天を目指せば山頂に達する。

I ahaha!


Piki ake piki ake
上り詰め、繁栄しろ!

Ki te ara poutama
知恵の道をたどり、

Ki ngā taumatatanga e
さらなる高みを目指せ!

Wairua, Hinengaro, Tinana!
霊的にも、精神的にも、そして肉体的にも!

Aue! Aue! Aue Hi!
(”heck!” “oh dear!” に当たる感情表現の語)

伝統的ハカ


以上3つのハカは、ラグビーの試合などでよく見られるものですが、こちらはまさにそれらのベースとなった伝統的なハカです。


オリジナル性が溢れており、言葉や意味まで調べることができませんでしたが、リアルで生々しいこちらのハカもカッコ良くおすすめです。


あまりにも表情が怖いので、低画質でお楽しみください。


そしてお気づきかと思いますが、実はハカは男性だけではなく、女性もやります。以下で詳しく見ていきましょう。

Kapa Haka ~カパ・ハカ~


「ハカといえば男性」というイメージがすっかり定着していますが、実はニュージーランドでは女性もハカをします。


こちらで紹介するのは “ポイ” というものを使い、少しフラダンスや島国の踊りの妖美さも漂うハカです。


美しさの中に秘められた強さも感じられますね。


ちなみにゴリゴリに怖い女性のハカもございます。
男性の方々、ご覧になるのは全て自己責任でお願いいたします。


「女性が怖くなった」というクレームにはお答えしません。

怖いのは元々です。

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まとめ


今週末に控えているラグビー・ワールドカップ準決勝ではオールブラックスがどんなハカを披露するのか、本当に楽しみです。


せっかくの機会なので、この記事でハカの意味を確かめつつ、オールブラックスのユニフォームを着て応援に行ってみてはいかがでしょう?